○ 一の大鳥居 |
古峯ヶ原街道を神社方面に向かうと、神社の手前約6kmの場所に大きな「一の大鳥居」がございます。
この一の大鳥居は、鳥居(神社の参道入口や境内に立つ神域を示す神門の一種)の中でも最も優雅で、しかも神厳優美を誇る明神型を採用しております。
基礎は鉄筋コンクリート造で、底面巾6メートル、長さ10メートル、深さ3メートル(左右同じ)という丈夫な土台(基礎)の上に立っており、本体は、厚さ1センチ2ミリという耐候性鋼板(特別丈夫な鉄板)で全部溶接構造で組み立てられております。鳥居の地盤上の最高の高さは、24.622メートル、笠木の長さ34.240メートルで柱の太さは直径2.4メートルあり、鋼材重量だけでも実に100トンにのぼります。鳥居最高の高さは、8階建てビルに相当しており、太さは、大人6人が両手を広げて繋ぎ、やっと回せるほどのものです。特に、夏の雷の被害などもないように、笠木には、避雷針がもうけてあり、強度の地震にもたえられるよう造られております。
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この一の大鳥居は初代一の鳥居(寛政9年建立)から数えて4代目に当ります。建立は昭和49年1月、竣工祭には三笠宮寛仁親王をお迎え申しあげ、全国の崇敬者代表工事関係者報道人など、500余名が参加する中で盛大に執り行われました。
大鳥居脇にございます記念碑の表面の文字も、三笠宮様に御直筆を賜ったものです。 |
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○ 古峯ヶ原高原 |
神社から西へ進むこと約4qの地点に、横根山に包まれた古峯ヶ原高原があります。この高原からは、白雲たなびく、男体山・女峯山・白根山・富士山・赤城山・庚申山・地蔵・薬師・夕日ヶ岳などの、霊峯の雄大な姿を望むことが出来ます。足尾の中心街まで約八キロ。西は渡良瀬、北は大谷の両断層で、関東地方北西隅の一角に当り、標高(海抜)は1,300メートルあります。緩やかな波状連丘に広がるこの高原には、樅(もみ)・栂(つが)・レンゲつつじなどが群生し、野鳥の楽園でもあり、水源地としても大事な役割を果たしております。
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春夏秋冬、四季おりおり、高原ならではの風情をたたえ、ハイキングコースとしても最適です。この高原は一万ヘクタール(一万町歩)という広大な面積をもち、前日光県立公園に指定されております。 |
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○ 深山巴の宿 |
古峯ヶ原高原(横根山)山頂にある深山巴の宿は、日光開山の勝道上人が、明星天子の示現により、修行の地として定められた所で、白樺・樅・みず楢・白八汐などの樹木の中に、巴形に清水が湧き出る池があり、現在では禊場としても使われております。上人は此處に草庵を結び、古峯の大神の御神威と、古峯ヶ原の人々の援助によって修行を積まれました。所謂、日光開山の発祥の地となった所であり、後には全日光僧坊達の修行の場として、一千年の永きに亘り明治初年に至る迄行われた所でもあります。現在では、上人の偉業をたたえて奥宮をお祀りしております。
栃木県重要文化財に指定されております。
※冬期(1月〜3月)は古峯ヶ原高原および深山巴の宿の周辺へは通行止めとなっております。
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